小児科

主な病気としましては、

かぜ、インフルエンザ、麻疹(はしか)、水痘、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、風疹、急性胃腸炎、急性肝炎、熱性痙攣、肺炎、気管支炎、先天性喘鳴(ぜんめい)、気管支異物、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などが小児科では多い症状です。

お問合せや来院の多い病気をご紹介します。当院までお問い合わせください。

お問い合わせの多い病気のご紹介

インフルエンザ

インフルエンザウイルスの感染による病気です。日本では冬~春先が流行期で、同一シーズン間に複数種のウイルスが流行することが多いです。

潜伏期間は1~3日と短期間です。風邪同様のノドの痛み、鼻汁などに加え、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、腹痛といった全身症状が強いのが特徴です。近年は合併症としての脳炎、脳症も注視されています。

当院でインフルエンザの予防接種を受け付けております。お問い合わせください。



麻疹(はしか)

麻疹ウイルスによる赤い発疹を呈する急性伝染性疾患のことです。伝染力はきわめて強く、感染すると95%以上が発病します。

冬、春に流行し、9~11日の潜伏期の後、38℃前後の発熱、せき、鼻汁、くしゃみ、結膜充血が2~4日続きます。

その後一度下降した熱が再び高熱となり、耳後部、頸部、体幹、上肢、下肢の順に赤い発疹が広がり、色素沈着を残します。肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症があり、麻疹生ワクチンなどによる予防が可能です。

風疹

日本では三日はしかとしても知られています。風疹にかかった人は免疫ができ、二度とかからないといわれていますが、まれに再感染の事例はあります。

風疹ウイルスによる飛沫感染です。感染した人との密接な接触でも感染します。感染力は発疹の発症前1週間~発疹消滅後1週間程度です。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

原因となるのはムンプスウィルスに感染すると2~3週間の潜伏期間を経て発症します。耳の下にある耳下腺が腫れ、痛みを伴います。

唾液などで飛沫感染しますが、予防接種をした人や一度かかった人には免疫ができ、再びかかることはありません。

子供に多い感染症で、学校伝染病に指定されていて、出席停止となります。成人になってから感染すると、精巣や脳、すい臓に合併症が起こることがあります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、アトピー型気管支喘息、アレルギー性鼻炎、皮膚炎の蕁麻疹を起こしやすいアレルギー体質(アトピー素因)の上に、様々な刺激が加わって生じる痒みを伴う慢性の皮膚疾患と考えられています。患者の約8割は5歳までの幼児期に発症するといわれています。

従来学童期に自然治癒すると考えられていましたが、成人まで持ち越す例や、成人してからの発症・再発の例が近年増加しています。



気管支異物

アレルゲンや刺激物質などによって気道が過敏に反応し、咳、喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難などを起こす病気です。

運動後に発症する運動誘発性喘息もあり、重症の場合、死亡することもあります。

アレルギー性のため、花粉症、アトピー性皮膚炎などの合併症状を示す場合も多いです。家族のアレルギー体質、早朝の喘鳴、呼吸困難などの症状があり、気管支拡張薬やステロイドが著効を示す例は喘息である可能性が高いといわれています。

急性胃腸炎

吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状が急に現れる病気の総称。原因はウイルスと細菌とがありますが、ロタウイルスを代表とするウイルス性のものが全体の90%を占めます。

細菌ではカンピロバクタ―がもっとも多く、ほかにサルモネラ、O-157などの病原性大腸菌、腸炎ビブリオなどがあります。治療法としてはじゅうぶんに水分補給を行い、下痢止め薬で便の状態を改善しながら、少量の重湯など消化の良いものから食事を始めるようにします。

熱性痙攣(ひきつけ)

6カ月~5歳くらいまでの乳幼児で38℃以上の発熱に伴って起きるけいれん性疾患のことをいいます。

だいたい5分程度で症状はおさまります。原因はまだ不明で、乳幼児の10人に1人は熱性痙攣の経験があると言われていますのでそれほど特殊な病気ではありません。

初めて痙攣が起こった時はびっくりして気が動転すると思います。あわてず落ち着いてと言いたいのですが、なかなか難しいと思います。まずは気を落ち着けることに集中してください。そしてしっかりと落ち着いてから当院などにお問合せいただき、お子さんの症状などをご説明いただけましたらと思います。